家賃相場は一般に自分の関わっている物件と同条件の物件の賃料水準と比較して把握される。住宅の場合には、面積、設備グレード、構造、駅からの距離、築年によりほぼ決定されてくるが、介護施設や商業施設、物流施設等の場合には類似物件の賃料の事例が見つけにくく、相場観が把握されにくい。不動産鑑定評価の理論を使えば、土地と建物の総額から一定の利回りを設定することで家賃の目安が把握できる場合がある。借りる側の一方的な提示家賃がローン返済額を越えているから問題ない、と安心することなく、専門家に相談するなどして、さらなる家賃交渉やテナント選択を行うことも大切である。