建築費といっても「建物のみの金額」を指す場合と「それ以外の付帯費用」を含む場合がある。大家・地主側からみると総額がすべてであるため「建物のみの金額」にはあまり意味がないことが多い。建築費は、建築会社が下請会社やメーカーに支払う「原価」に加え、建築会社が通常の活動で支払う宣伝・広告の費用や、本社の経理・人事・総務機能などの経費、人件費などが含まれ、さらに一定の利益が加えられている。したがって建築会社の規模や営業体制に応じて同じものを建築する場合でも総額が大きく異なってくる。ここに建築会社を選択する必要性があり、規模が小さい会社(工務店規模)か大きい会社か、広告宣伝に費用をかけているかどうか、モデルハウスを多数作っているかどうか等も建築費が異なる原因となる。利益率についても5%程度から30%程度まで目標とする利益幅が会社により異なると言われている。