駅から12分ぐらいの都内の土地。ちょっとまとまった150坪ぐらい。
なかなかの完成な住宅街です。誰が買ってくれそうでしょうか。

自分の土地がどう使われるともっとも健全なのかは、周りを見るとおおよそのヒントが見えてきます。
12分あるいてワンルームマンションがあるかないか、ファミリーマンションがあるかないか、小ぶりなアパートがあるかないか、大きい分譲マンションがあるかないか、一戸建てのみか。
これに加えて、自分の土地の個別事情がどうなっているかも考慮する必要があります。
形は整形か、道路に出やすいのか、傾斜はないか、日当たりはどうか、車は入りやすいか、斜線制限は厳しいかどうか。

今回のご相談の土地は、周りをみると一戸建てばかりなので、戸建て分譲会社が仕入れたいタイプの土地でした。
先代が配慮をしていたので道路に4mの幅員で接道できるようになっていました。
ただ、土地がちょっとばかり大きく、500平米以上あるため、開発許可申請が必要、というものでした。
一部切って残して500平米未満で計画する必要がありそうですね。

一方で、4m道路は作れるものの、新規で道路(位置指定道路)を作るには、道路が長くなってしまうという弱点があります。○m以上の道路を作るには幅員を4.5m以上にすること、という規定に抵触してしまうため、協議が必要というわけでした。

いろいろ想定して資産価値を維持することはとても大事ですが、あとからできる条例や要綱には勝てない場合もあります。
時代を越えて土地をとりまく環境は変化していきます。