いわゆる収益物件(利回り物件・賃貸物件・オーナーチェンジ物件)の取引においては
必ず利回りという指標が必要になります。
投資をする方にとって、
投資対象となる不動産がどれぐらいのリターンが期待できるかを
数値で判断するためです。
利回りと言ってもいくつかの種類があります。
最も簡単に2種類を区別すると、
「表面利回り」
「ネット利回り」
に分類されます。
表面利回りは「年間家賃÷取引金額」で求められ、
ネット利回りは「(年間家賃ー各種年間経費)÷取引金額」で求められます。
ネット利回りの経費には、
固定資産税(都市計画税含む)、
管理費、
火災保険料、
簡易の修繕費用などが含まれますが、
金利、
法人税(所得税)、
減価償却費、
人件費
は含まれていません。
従って経費については単純にP/L上の売上原価でも営業費用、営業外費用でもなく
勘定項目を加減して求める必要があります。
なお、不動産業者の間でも、
たとえば「5.0%」といっても、
その数字が表面利回りかネット利回りか
どちらのことを言っているのかわからないことがあります。
口頭だけではなく計算式を確認したり会話して
確認することがあります。
利回りは主に、建物の築年、立地(駅距離)、テナントクレジット(属性・信用力など)から決まってきますが、
そのほかにも建物の施工者、管理会社、修繕の履歴などによっても当然左右されます。