建築資金をローンで賄うと必要となるのが金利と元本返済である。金利が安い方がよいことは言うまでもないが、事業を行ううえで大切な「現金の残り方」を考えると元本返済額も考慮する必要がある。仮に3000万円を借り入れた場合、25年均等返済の場合の返済額120万円に対し、30年の場合は100万円と大きく減少し手残りの額が大きくなる。ローン期間を1年でも延ばすべく銀行と交渉する価値がある。ただし返済スピードが遅くなるため当然ながら将来に残る返済額(債務額)は多く残ることになる。上記のように借入額を年数で割って計算する方法を元本均等返済と呼ぶ。この場合、元本返済とは別に金利を支払う必要があるため、借り入れ当初の元本と金利の合計返済額が大きく、将来になるほど合計返済額は小さくなる。
一方、元本と金利の合計額を借入期間を通じて同一額にした支払方法を元利均等返済額と呼ぶ。住宅ローン・アパートローン返済ではこちらが一般的である。