介護者が常駐しており安心な生活を送ることができるのが有料老人ホームである。多くの場合、入所者は毎月の年金収入をもって施設利用料支払いに充当する。介護保険に定められているケアサービスを享受できる施設とそうでない施設がある(サービス機能を併設していないなどの場合)。食事やレクリエーションの提供が前提となっており、サービス付き高齢者住宅に比べて団体生活をしている感覚が強い。施設の新設にあたっては、区や市によって毎年の新設可能件数が決まっており、タイミングによっては即座に着工できない場合がある。家賃は一括で介護事業者から支払われる。介護事業者は入所者から高額の入所金を受領することがあるが、一般にオーナーには支払われない(介護事業者が収受する)。公共交通機関と近接している必要性が低く、駅から遠い場合やバス便などでも土地活用方法の一手段として利用されている。