「サ高住」「サ付き」などと略される、高齢者にとって住みやすいサービスが多く備わっている賃貸住宅。毎月の年金収入を家賃と食事代に充当する方がほとんどである。介護事業者が同じ建物内にケアサービスや訪問介護機能を併設していることも多く、賄い(食事)がついていて介護者が建物内にいる場合には、有料老人ホームと近い形態になる場合がある。オーナーは介護事業者に一括貸しで賃貸借契約を締結し固定家賃が支払われる場合と、住人ごとに家賃が支払われる場合がある。サ―ビス付き高齢者住宅は国土交通省と厚生労働省の二つの省の管轄下に位置しており、建設資金の10分の1の補助金を受けることができる(2016年6月現在)(都内では10分の2が補助されるなどエリアにより一部異なる)。要介護度が高い場合(4や5など)には退去をよぎなくされるなど、「終の棲家」ではないと定義づけている施設がある一方、稼働率アップのために要介護度が高い高齢者を受け入れる施設もある。公共交通機関と近接している必要性が低く、駅から遠い場合やバス便などでも土地活用方法の一手段として利用されている。